坂井市R8年度『学女ネクストプログラム』対話と協働の実践講座レポート

「自分を知る」から始める、対話と協働

坂井市の女性活躍、イクボスを応援する『学女ネクストプログラム』として、リーダー層と一般社員層を対象とした全3回の実践講座を実施しました。

リーダーから部下へ、部下からリーダーへと、それぞれの思いや情報を「バトン」のようにつないでいく構成です。

一方的に指示を出したり、部下からの報告を待ったりするのではなく、お互いが自分自身を理解し、相手を知ろうとすることで、職場での対話と協働を促すことを目指しました。

講座概要

第1回:自分の「強み」と「エネルギー」の棚卸し(リーダー層)

第1回では、リーダーが、対話やマネジメントの土台となる「自分を知ること」をテーマに、自身の強みや仕事に対するエネルギーの源泉を振り返りました。

自分が特に力を発揮しやすい仕事や、今後チームに任せたいこと、仕組みにしたいことを整理しました。

リーダー自身の得意・不得意や仕事の抱え方を見直し、部下に仕事を任せたり、周囲を頼ったりするための準備を整えることは、人の話を聴く土台として大切です。

第2回につなぐバトンとして、自分らしいチームの動かし方を言葉にし、部下へ依頼する「お手紙」を作成しました。


第2回:上司を味方につける仕事術(一般社員層)

第2回では、一般社員が上司の立場や役割を知るとともに、自分自身の得意なこと、挑戦したいこと、助けてほしいことを整理しました。

上司に何かを伝えることは、ただの報告ではなく、自分が仕事を前に進めるために上司と協働するものとして考えました。

自ら働きやすさを創る「協働力」を高めるために、「相談したいこと」「任せてもらいたいこと」「働きやすくなる関わり方」を言葉にし、
上司に自分を伝えるための「セルフプレゼンシート」を作成しました。


第3回:部下の本音を引き出し、成果へつなげる(リーダー層)

第3回では、第1回後に実践した「任せる・頼る」の振り返りからスタートしました。

そのうえで、部下が上司に本音を話しにくい理由を考え、評価や指導だけではなく、成長支援として対話を行うための傾聴や質問の方法を学びました。

職場での対話を想定したロールプレイを行い、部下の話を遮らず、答えを急がずに聴く練習を行いました。

最後には、部下との対話の始め方を整理した「1on1スタートシート」を作成し、最初の1on1を実施できる状態を目指しました。

参加者アンケートからの声

参加者の皆さまからは、次のような声をいただきました。

「今まで、一人で抱え込まないといけないと思っていたけど、周りを巻き込んで、一緒に解決していけば良いことに気づきました。」(リーダー)

「小さな依頼から始めること。相手(部下)のことを知ることが大事だということ。」(リーダー)

「相手のことを知らないと仕事を任せられないし、自分のことも理解していないと任せられないと思った。」(リーダー)

「メンバーと受講することで、両方の気持ちが考えられよかったです。」(リーダー)

「課内の氷が解けたように感じました」(リーダー)

「相手の話を聴く際に、話し手が自分のことを振り返ってもらいやすい質問にすることをやっていきたい」(リーダー)

「意外と上司に相談していないことに気付いた。自分の感情も添えつつも相談できると上司も安心すると思ったので活かしていきたいと思った。」(部下)

「上司に相談をする上で、自身だけでなく相手にとってもメリットのある時間となるようにすることが大切だと感じました。」(部下)

講座内だけでなく、実際の職場で行動に移したことで、周囲との関係性の変化を感じた方もいらっしゃいました。
小さな自己開示や声かけの積み重ねが、職場の空気を変えるきっかけになることがうかがえました。

「もっと話したい」「もっと聴きたい」を職場でも

リーダー層・一般社員層ともに、講座の開始時は緊張した面持ちの方が多くいらっしゃいました。

しかし、自身の得意なことや苦手なこと、仕事への思いを言葉にしていく中で、次第に表情が和らいでいく様子が印象的でした。

対話を行うためには、「自分を知っていること」と「相手を知ろうとすること」の両方が大切です。

自分自身を振り返ることで、相手に伝えたいことや、周囲に頼りたいことが明確になり、それぞれが職場で実践する小さな一歩を決めることができました。

リーダー層の第2回目では、実践の振り返りから多くの気づきが生まれ、自己開示とコミュニケーションの相互作用を体感していただけたように感じます。
対話実践では、短い時間の中で傾聴のポイントを捉え、相手の話を受け止めながら表現されていました。

初対面の方と顔見知りの方が混ざる中でも、ワークでは話が尽きないほど和やかな交流が生まれました。

「もっと話したい」「もっと聴きたい」と感じる時間を、ぜひ日々の職場でも活用していただきたいと思います。

講座終了時の前向きな表情から、これからの職場を支えていかれる頼もしさを感じました。

坂井市と参加者の皆さまへ

このたびは、貴重な学びの機会を設けてくださった坂井市の皆さまに、心より御礼申し上げます。
また、ご自身や職場のことを率直に語り、互いに学び合ってくださった参加者の皆さまに深く感謝いたします。
今回の学びが、職場でのより良い対話と協働につながることを願っております。

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