宮下 麻衣子
国家資格キャリアコンサルタント
福井県大野市在住

得意領域
地方の女性活躍、中小企業の人材育成

実績
行政/企業/各種団体での研修・セミナーなど年間100登壇。
個人向けキャリアコンサルティング1000回以上。

関連団体
・「キャリアセミナー福井」(法人向けセミナー)主宰。
・「JapanCareerEmpowermentCommunity」運営。
・「福井しあわせライフキャリア推進会」運営。メディア実績多数。

女性と若者のキャリアを支える、人材育成の伴走者

会社員時代の挑戦 ― 女性活躍推進の原体験 ~「次に続く人のために」

私は福井県大野市の製造業に、正社員第1号として入社しました。
まだ体制が整っていない時期に、EC事業の立ち上げや顧客対応に奔走し、気づけば10期連続の増収増益の成果に。

ただ、その道のりは平坦ではありません。

顧客対応の最前線に立ちながら、目の前の業務をこなし、売上が伸びれば人手不足に直面し採用に走る。
どう育てていいかわからない、教える時間もない――

小さな組織にありがちな「マルチタスクができる人材」を求めすぎた結果、採用してもなかなか定着せず、
新しいメンバーにつらい思いをさせてしまうこともありました。
せっかく仕事は軌道に乗ってきたのに、社員が無理をしないといけない、辞めてしまう、この繰り返しは、とても悩まされました。

転機になったのは、自身の育休復帰のタイミングでした。
「このままでは、女性社員が続かない。私のように育児もしながら働きたい人にとって過酷すぎる。
次に続く人が困らないように環境を変えたい」

そう痛感した私は、単に自分が働き続けるだけでなく、
「仕事と家庭を両立しながら活躍できる会社にしたい」と本気で考えました。

育休中に構想を練り、社長に組織再編成を提案。
復帰後は、チーム運営と事業拡大が両立できるよう改革に取り組みました。

特に男性職人が多い業界で、あえて女性の積極採用と育成に挑戦したことは大きな力になりました。

女性ならではの細やかさや気配りを活かせる仕事を見出し、働きやすい環境を整える。
IT化による効率化、福利厚生の充実まで、小さな取り組みを積み重ねた結果、女性社員が9割を占める組織へと成長し
「第1回女性活躍推進企業」にも認定。地方にありながら採用に困らない、安定的な拡大を実現しました。

この経験を通じて私は、「人の力を活かす仕組みづくりや環境づくりは、組織を伸ばす土台である」 と強く実感しました。


独立の理由 ― 物づくりから人づくりへ

製造業では、お客様の要望を形にするプロセスやクオリティを追求する作業が好きで、大きなやりがいでした。

一方で、管理職として働く中で、メンバーとの面談や採用面接の機会も増えていきます。
特に悩み相談に対しては「なにが正解がわからない」「自分の一言が相手の人生を左右する」ということに気づき、
自己流でのアドバイスが恐ろしくなり、このままではいけない、と課題を感じました。

そこで人材育成や組織づくりに関する学びを深める中で「キャリアコンサルタント」という仕事を知りました。
人と組織の成長を支援をしていく体系的なアプローチを学び、資格を取得。
現場に活かすことで、不安はなくなり、しっかりと一人ひとりの声を聴いてチームに反映できるようになりました。

それぞれが自分の良さを発揮して、充実や成長を得ながら目を輝かせて働く姿を見られるようになり、
「モノづくり」よりも、そのモノをつくる「人づくり」に関心を持つようになっていました。

また採用面接の場でも
「もう少し早く出会っていたら良さをもっとアピールできるのに」
「自社では採用できないけれど、求められる会社はありそう」などと思うことが増えました。

外の世界でも人材を支援し、人の役に立ちたい、という思いから、独立を決意しました。

一人ひとりの可能性を開き、その力を最大限に発揮できる環境を整えることで、個人も組織も大きく成長できる。
この原体験が、私が現在キャリアコンサルティング事業に取り組む理由です。


現在の取り組み ― 若手育成と女性活躍の伴走

個人支援では、約1000回の面談を実施しており日々更新中です。

企業向けには、1on1研修や若手社員研修を入口としてご依頼いただいています。
研修をリピートいただく中で、社員の皆さんの特長や風土がわかるようになると、
経営者や人事担当者からのご相談に応じる機会が自然と増えていきました。

特に福井では「女性活躍」と「次世代育成」の悩みが多く聞かれます。

「女性社員を採用したいが、どう扱えばよいのか分からない」
「ライフステージが変わる女性社員をどう支えていくか」
「現場に任せたいが、誰にどこまで任せればよいか迷っている」

私はそうした声に対して、企業の目指す方向と社員の個性をみて、一緒に考えていきます。
例えば、座談会の開催や女性プロジェクトの立ち上げなど、現場と経営をつなぐ役割を果たしてきました。

一から女性社員の採用・育成に取り組み、成果を出せた自分の経験と、
独立後は様々な人と企業の”現場の声”を聴いていることを武器に、
経営者の「分からない」を翻訳し、社員の「働きづらい」を解消し、エンゲージメントを高めます。

実務に基づいたサポートで、安心して人材戦略を任せられる相談相手であること。
これが、私が今後さらに強化していきたいコンサルティングの役割です。


ビジョン ― 人が元気に、会社が元気に、福井が元気に。

私のビジョンは、福井で暮らす人々が自分らしく働き、幸せに生きる姿を広げていくことです。

特に、若者と女性が自分のキャリアを主体的に選び取り、どこにいてもいつからでも元気に活躍できるよう応援したいと考えています。

そのために必要なのは「自分を信じて前に進める力」。

私はその力を育む場を、キャリア支援や組織づくりを通じて提供していきます。
「福井でこんなふうにイキイキと幸せに生きている姿」のある企業は、魅力的な会社のはずです。

人が元気になれば会社も元気に。会社が元気になれば地域も元気に。
はたらく人がより幸せに――その循環を、福井からつくります。


最後までお読みくださりありがとうございました。
Promeni 宮下麻衣子